よく問い合わせされるAPU ボードのトラブルで、「シリアル接続していたが、シリアルコンソールに何も表示されなくなった」というのがあります。

シリアル接続とは、APU ボードと PC をRS232Cのクロスケーブルで接続し、PC側でシリアルコンソールを立ち上げ、APU ボードの状況を確認、設定の修正等を行う接続方法です。参考:http://ytw.jp/archives/361

ヘッドレス・コンピュータを操作する為の一般的なシリアル接続ですが、APU ボードの場合はそのブートメニュー(boot menu)の setup からシリアルコンソールの有効/無効が設定できるようになっています。

以下はAPU起動直後のシリアルコンソールです。BIOS が 2014/09/08 のものを使っています。この時点で、F10 を押下すればブートメニュー(boot menu)に遷移します。

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BIOS が2014/4/5 以前の場合、F12 押下でブートメニュー(boot menu)に遷移します。以下がそのブートメニュー(boot menu)です。

apu-trouble2

ここで、2. Payload [setup] を選択します。キーボードで 2 を押下します。以下が表示されます。

apu-trouble3

S Serial console – Currently Enabled という表示が見えます。これは「シリアルコンソールが有効」を示しています。ここでキーボードから大文字のSを入力すると、以下の画面に遷移します。

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S Serial console – Currently Disabled に変わりましたね。これで、キーボードから大文字のE(E Exit setup with save)を入力すると再起動しますが、シリアルコンソールを無効にしたので、シリアルコンソールには何も表示されなくなります。

「シリアル接続していたが、シリアルコンソールに何も表示されなくなった」というトラブルはこれが原因のようです。しかしながら、シリアルコンソールが使えない状態で、どのようにしてシリアルコンソールを有効にするのでしょうか?

APU ボードの S1 スイッチ(RTC バッテリーの横にある黒いボタン)を押しながら電源を投入すると、Serial console – Currently Disabled でもシリアルコンソールに表示されるようになります。これで、ブートメニュー(boot menu)からシリアルコンソールを有効にします。