WRAP ( Wireless Router Application Platform ) とは

WRAP とは、PC Engines 社製の システム・ボード Wireless Router Application Platform の略で、ワイアレス・ルーター、ファイアウォール、
ロードバランサー、VPN などのネットワーク機器用に最適化されたシングル・ボード・コンピュータです。

WRAP の仕様

WRAP ( Wireless Router Application Platform ) の仕様を以下に示します。 WRAP のドキュメンテーション( PDF )はこちらからダウンロード可能です。

  • CPU : 233 MHz AMD Geode SC1100
    • 32ビットx86互換、低消費電力プロセッサ
    • MMX命令セットをサポート
    • 64ビットSDRAMメモリ・コントローラ、最高89MHz動作をサポート
    • PCIバス・コントローラ
    • IDEインタフェース
    • ACPI 1.0準拠パワー・マネジメント

    尚、Geode を扱うNational Semiconductorの IA 事業部門は、2003 年 8 月に AMD に買収されました。

  • BIOS : PC Engines社製 tinyBIOS
  • メモリ : 64 MB SDRAM (128 MB オプション)
  • ストレージ : コンパクトフラッシュ ( OS、その他のアプリケーションをコンパクトフラッシュから起動 )
  • モニタ : ウォッチドッグタイマー、LM77 サーマルモニタ
  • 電源 : 7V ~ 18V DC 外部電源
      ボード上の DC ジャックまたはパワーオーバーイーサネットから供給可能
  • LAN : National Semiconductor DP83816
  • 外部接続 : miniPCI スロット、コンソール用シリアルポート

WRAP のバリエーション

現在、WRAP には以下のように 3 種類のボードがあります。

wrap1d1
WRAP.1D-1
LAN X 2
miniPCI X 2
サイズ:15.24cm (6″) x 15.24cm (6″)

 

 

 

 

 

 

 

wrap1d2
WRAP.1D-2
LAN X 3
miniPCI X 1
サイズ:15.24cm (6″) x 15.24cm (6″)

 

 

 

 

 

 

 

wrap2c
WRAP.2C
LAN X 1
miniPCI X 2
サイズ:10cm x 16 cm

 

WRAP の電源

WRAP の外部電源には、秋月電子通商 社製の 12VスイッチングACアダプタが使えます。WRAP の消費電力は 3 ~ 5 W (miniPCI カードなしの場合) 程度であることから 12V 1Aの スイッチングACアダプタ (通販コード M-31) が適しています。miniPCI カードを使用する場合、24W級スイッチングACアダプタが必要でしょう。

さらに、WRAP ではパワーオーバーイーサネットが使えます。パワーオーバーイーサネット ( PoE ) とは、LAN ケーブルから電源を供給する技術で、WRAP を電源のない場所に設置する場合などに有効です。

注意:WRAP の場合、POE はIEEE802.3af 準拠ではありません。

WRAP のソフトウエア

WRAP は、VGA 出力がなく(コンソール用シリアルポートを使う)、コンパクトフラッシュから起動することなどから PC UNIX 系 のソフトウエアが最適でしょう。

FreeBSD ベースの m0n0wall や Linux ベースの LEAF Bering-uClibc などが WRAP にポートされています。


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